1841年に金武の観音堂より千手観音を勧請して建立されたのが、読谷村喜名の喜名児童公園内にある「喜名の観音堂」である。
創建当時、観音堂の建つ境内はリュウキュウマツの大木が林立して、拝所にふさわしい厳かな雰囲気に包まれていたという。そして、瓦葺きのお堂のまわりに石が積み回され、中に千手観音像が祀られていたようだ。
沖縄的な趣きをたたえていたであろうお堂も時代とともに老朽化がすすみ、1964年に現在見られるようなセメント造りに改築された。古くから安置されていた観音像も、戦争のどさくさの中で行方知らずになってしまったと伝えられている。
〔次回 6月9日|喜名の観音堂 その2〕
喜名の観音堂 その1
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
タグ: 喜名の観音堂
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