ニービチスージ その2

ミジムイの儀礼がすむと、次に膳に盛られたごちそうを花婿と花嫁がいっしょに食べる「ユレーウブン」と称される儀礼があった。
膳に盛られるごちそうは「盛り飯」(ムイウブン)、「みそ汁」(とうふ入り)、「チクラグヮー」(小魚)、「ラッキョウ」、「ルクジュウトウフ」(とうふの塩揚げ)、「タコの足」(首里・那覇)などだが、地域的な差が大きい。

一つの飯を二人で食べ、心の結びつきを強くするという意味があるとされている。それだから、本来は実際に食べるものだが、徐々に変化し、食べるまねだけをするようになったとされている。
これで夫婦固めの儀礼は一応終り、酒宴となる。ただ、首里・那覇ではその後に「スディヌチャーシ」とよばれる、一枚の着物を二人が肩にかけて仲良く並ぶ儀礼があった。地方ではこのような儀礼は見られなかったようだ。

〔次回7月28日|ニービチスージ その3〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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