嘉手苅の観音堂 その2

旧暦の9月の神拝みのころになると、他地域からの参詣者がひきもきらず訪れるが、周年参拝者が見られる。

観音を移す際に、按司はその維持費に充当するために嘉手苅の根人に水田を与え、集落の人びとは田芋の獲れる田もつけ加えたと伝えられている。水田は「ウブク田」と呼称され、祭りのときにはこの田で獲れた米で「ウブク」をつくり田芋とともに仏前にそなえ、人びとに配ったという。

子孫繁栄と家族の健康祈願に参詣する人が中心だが、近年、中部地域のパワースポットの一つとして訪れる若い人の姿も見られるようになったようだ。

〔次回 7月14日|奥武観音堂〕

参考書籍:沖縄の聖地

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