アラヤシチの屋敷の御願 その4

ユシン(ユシミとも)の拝みは、「ウヌファ」(東)→「ウマヌファ」(南)→「トゥイヌファ」(西)→「ニヌファ」(北)の順におこなう。
拝み終わると、あらかじめ用意しておいた清め用の米と塩を北の方角にむけてまき、土地を清める。

土地の清めが終わったら、きちんと結界をはる。結界とは仏教用語で坊さんが修行するときにその行動の範囲を定めて出入りを制限することを意味する言葉だが、ここでは「ヤナカジ・シタナカジ」などが入り込んで土地を汚さないようにするためと、土地のテリトリーをはっきりさせる目的がある。

土地の清めの御願をした後は、すぐさま工事などの着工はしないで、しばらく寝かせた方がよいというのが古くからの習わしである。

〔次回 9月1日|伝統的な地鎮祭〕

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり 絵でみる 御願365日 三山とグスク

カテゴリー: 屋敷の御願 | タグ: , |

スポンサーリンク