心身の不調がつづき、医者に診てもらっても原因不明、症状の改善もみられない。当人の苦痛は一向におさまらず、異常な行動が改善される気配さえない。
こうなると、家族やまわりのものはたまりかねてユタにかかることになる。俗にいう「ユタ通い」である。言うまでもないが、一人や二人のユタでは満足する結果は得られない。
「ムンナレーシーガー イチュン」とか、「ハンジをとりに行く」が口ぐせとなり、方々のユタを訪ね歩くことになる。もちろんのこと、時間もお金もかかる。
それぞれのユタの出す「ハンジ」(判示・判断)を「ヒチアテ」(照合)して、いよいよサーダカンマリでカミダーリの状態に入ったことが明らかになると、今度はそれを(カミダーリ状態)はずすために「カミグトゥ」を始めなければならなくなる。
「カミグトゥ」とは、祖先やカミに対する供養のための拝みごとである。
〔次回 7月21日|カミグトゥの始まり その2〕
カミグトゥの始まり その1
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
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