久米島真謝の観音堂

島の北部に連なる山々の一つ、島の最高峰である宇江城岳のピークをとり囲んで築かれている宇江城グスクへ至る途上にあるのが、「久米島真謝の観音堂」である。

真言宗を修めた久米法印(僧位の一つ)が、真謝にお堂を建てて楊柳観音像を祀ったのが始まりとされている。後になって仲城親雲上(なかぐすくペーチン)がお堂を再建した際に、現在地に移したと伝えられている。
現在のコンクリートづくりの祠は、戦後になって再建されたもので、旧暦の2月と5月には観音堂拝みがおこなわれている。

同じ真謝にある「真謝の天后宮」(別名「久米島のブザードー」)も島を代表するパワースポットの一つである。1756年に来琉した册封使を乗せた船団が、台風のために真謝沖で遭難したが、島民によって全員が救助された。すべて媽祖(天妃・天后)と称される航海安全の神のおかげだとして、その神徳に感謝し報いることを目的として建立されたものである。

〔次回 9月8日|粟国島浜のウクヮンヌン〕

参考書籍:沖縄の聖地

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