士族層による門中神拝み

士族層による門中組織の形成は、1689年士族の家譜(系図)の作成管理にあたる系図座の創設が一層の拍車をかけたというのはよく知られている。

士族門中による神拝みは、首里三平等(みひら)に集結した三山の遺臣たちによる祖先祭祀が始まりとされ、3年廻り(2年おき)、5年廻り(4年おき)、7年廻り(6年おき)などと称されるように年期を定めて実施されていた。

こうしたなかで、東方の聖域空間を国主自ら巡拝することに端を発したとされる神拝み(東世御廻り)をモデルとして、これを模倣する形で自らの門中祭祀に取り入れたのが、「東御廻り」であり「今帰仁上り」である。

〔次回 12月29日|平民層による門中拝み〕

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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