家づくりの儀礼の中核を成すものは「ヤシチガミ」(屋敷神)への祈願であり、工事中の安全祈願であり、そこに住む人たちの健康と繁栄を願う祖霊への祈願が中心となる。
家・屋敷を守護してくれると信じられているカミガミは、一般的には「ユシンヌカミ」(四隅の神)、「ウジョウヌカミ」(御門の神)、「ナカジンヌカミ」(中陣の神)、「フールヌカミ」(豚便所の神)そして「カーヌカミ」(井戸の神)である。
フンシーミー(風水をみる人)やサンジンソウ(三世相)などによって屋敷地の吉凶を占ってもらい、家屋・門などの位置を決めて整地にとりかかる。
それが済むとヤシチガミに家づくりの祈願(ヤシチヌウグヮン)をおこなう。いよいよ着工する段になると、工事完了までの安全を祈願(ティンダティ)をする。
〔次回 3月2日|家づくりの儀礼 その2〕
家づくりの儀礼 その1
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