安里のティラ

安里集落(中城村)にひろがる畑地の中央付近に、こじんまりとした森があり、樹木の陰に見えかくれするように赤がわらをのせた民家風の社殿がある。社殿の中には、ウチカケを着せたおおぶりの砂岩4体が霊石として祀られている。

往昔より、子安や子孫繁栄に霊験あらたかだとして人びとが信仰をよせている「安里のティラ」である。
縁起は、「漁師がうたたねをしていると、夢の中で神託をうけた。土中に埋まっている霊石を掘り出せば病も癒え、願いは何でも叶うという。さっそく土中から掘り出した三体の霊石と、妻が見つけた海中に浮かぶ霊石1体を権現として宮をつくり祀った。神託の通り、漁師一家は栄え、子孫は繁昌した」となっている。

旧暦の9月9日の「ティラ拝み」の日には、豊漁や航海安全を願う漁民が参拝している。

〔次回 2月2日|津覇のティラ〕

参考書籍:沖縄の聖地

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