家づくりの儀礼 その2

地域によっては現在でもなお、家づくりを始める前に工事中の事故、家族の病気などといった理由から、「ヤシチヌウグヮン」を必須の条件とする人が多い。
あるいはまた、新築の家に「嘉利」(カリー)をつけるという意味からもヤマト式の地鎮祭ではなく、沖縄古来の「ヤシチヌウグヮン」でなければならないと考える人もいる。住宅地として使用された経歴のある土地に新築する場合は、整地終了後に吉日を選定して「ヤシチヌウグヮン」をする。

シルカビの上にヒラウコー(タヒラ)を置いて(ヒジュルウコー)、酒、花米、ごちそうを盛りつけた重箱を用意。これらの供物を屋敷のユシン(四隅)、ナカジン(中央)、ジョウ(門)におそなえし祈願する。
それぞれの神に工事中の安全と土地と家が末長く守護が受けられるように祈る。

〔次回 4月27日|家づくりの儀礼 その3〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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