何らかの理由で供養されないまま放置された祖先の霊のことを「ウシクミグヮンス」という。
この場合、放置されたままの祖先の霊の眠る場所をさがし当て、遺骨を掘りおこして供養しなければならない。掘りおこした遺骨をきちんと供養し納骨した後、祖先の霊として祀ることになる。
また、祖先の霊が放置されていた場所(土地)は、死霊によってけがされている(フタバという)と考えられており、そこにもウグヮンを入れなければならない。
ただ、フタバの場所をさがし当てることは並大抵のことではない。10年がかりでさがし当てたという例も決して珍しいことではないという。
今次大戦で供養されないまま眠る遺骨が数多くあり、沖縄中いたるところにフタバがあると考えても大げさではないといえよう。
最終的にはフタバの捜索には、ユタのハンジに頼るしかないようだ。
〔次回 4月15日|ウグヮンブトゥチ〕
ユタになるための修行 その4
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
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