「<>em>シーミー」(清明祭)や「シチグヮッチ」(盆)などを念頭に、沖縄の年中行事といえば、たくさんの供物、ウサンデー後の歓談などと結びつけ、飲めや唄えのお祭り騒ぎをする日だと早とちりする人も多いのかもしれない。
もちろん、ウサンデーした供物をかこんで親戚縁者が歓談し、時には唄三線も混じる。これもまた沖縄の年中行事の風物詩の一つといえるだろう。しかし、それだけではもちろんない。
供物をそなえ、神仏(カミや祖霊)の不思議な力によって病気や災厄からのがれられるように祈る(御願)という、おごそかな儀式をともなう。
その儀式の中に、沖縄の人びとの神々への深い信仰心、死者をめぐる風習、その霊に対する考え方や接し方が実によく伝えられているのである。それだからこそ、一定の形式を持っているといえよう。
〔次回 7月6日|形式を持った儀式 その2〕
形式を持った儀式 その1
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