火の神・トートーメーの正月飾り

あらたまぬ年に炭(タン)と昆布(クブ)飾てぃ」と琉歌に詠まれているようにウカリー(御嘉利)とよばれている三枚重ねの色紙の上に昆布で巻いた炭(炭飾り)、だいだい(みかん)などをのせて火の神やトートーメー、床の間を飾り、ウチャヌクや赤ウブク(仏だん)、ハレの膳料理(トートーメー)をそなえる。
火の神の花生けには若松や竹などの若木を生け、トートーメーには菊の花や南天などの生花を生ける。いずれも縁起物である。

床の間の正月飾りとして、本土風の鏡餅を飾る家がふえてきているようだが、沖縄の風習ではない。沖縄は、鏡御台(カガンウディー)と称する三段重ねのもちを飾るのが古くからのしきたりである。

〔次回 8月17日|正月の御願〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

カテゴリー: 沖縄の年中行事 |

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