マブヤーウー、ニンニク

マブヤーウー」とは幼児の着物につける魔よけの一つである。「マブヤーゲーシ」あるいは「マブイウシー」とよぶ地域もある。
産衣から3~4歳ころまでの着物の後襟下、背縫いの上の方につけてたらす。地域性も見られ、色糸を合わせてたばね、その先端を房のようにたらす、あるいは2~3㎝の正三角形の赤糸で着物の背に縫いつけたところもあったようだ。

ニンニクが邪気を祓うとするのは沖縄だけの風習ではない。その強烈な香気が悪霊どもを近寄らせないと考えられたようだ。
便所にニンニクをさげて魔よけとするのは全島的に見られたことであり、玄関や窓にさげる地域もある。そなえものにニンニクを添えるところもあれば、紫微鑾賀にニンニクをさげる地域もある。

〔次回10月12日|塩〕

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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