火の神の迎え(下天の拝み)

年末(旧暦の12月24日)に上天した火の神を迎える儀礼。全島的に見られる行事ではない。地域によっては、火の神が上天するという信仰もなく、従って下天の拝みもない。

下天の拝みは、火の神に酒・塩・赤ウブクをそなえ、線香を点して天の神さまのもとへ昇られたヒヌカンガナシーをお迎えする日であることを告げ、「福徳をもっておもどりになり、今年も一年間この家をお守りくださり、家族の健康と家庭円満でありますよう、守護してください、ウートートゥ」と唱える。

なお、下天の際に金銀財宝を持ってもどってくるという俗信が多くの地域に見られる。火の神が上天・下天するという信仰は、中国のカマド神信仰の影響を受けて、沖縄の火の神信仰と結びついたとされている。

〔次回 9月28日|火の神のタブー〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

カテゴリー: 沖縄の年中行事 |

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