ナンカヌスク

家庭ではこの日に「ナージューシー」をつくって仏だん(祖霊)、火の神におそなえし、家族の一年間の無病息災を祈願する。
まず、火の神にナージューシーと酢のものを添えて「ナンカヌスク」を営む旨を告げ、ついで仏だんにも同じ供物を献じて、家族の無病息災を祈願し、「ミーマンティ ウタビミソーリ」ということばを添える。
この日に村拝みをする地域や豊作祈願、仏だんの正月飾りをおろす地域もある。

本土の「ななくさの節句」は正月7日に7種粥を食べて邪気を払う年中行事だが、その際のななくさは「春の七草」である。
ナージューシーとは、季節の野菜や野草などの青葉に肉などを入れた雑炊のことで、豚肉三昧の正月明けの胃袋にやさしい料理である。

〔次回 10月12日|ジューサンヤ〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

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