タキウクシ その2

タキウクシで、万が一にもチヂに見合わないウグヮンを入れた場合や間違った手順で行ったとき、あるいはきちんとシジタダシをすませないまま行った場合は「カミにたおされる」として非常に恐れられる。

「カミにたおされる」とは、カミダーリの再発を意味し、ユタ稼業に就いている者でもその恐怖心は尋常ではないようだ。一から修行をやり直さなければならないし、その苦悩は他者では理解できないのだという。

タキウクシは、先輩ユタや経験を積んだウグヮンサーが同行して行うのがふつうだが、慣れてくるにしたがい、単独行動をとるようになり、最終的には自身の判断に従ってタキウクシを貫徹するようになる。
こうした経験を重ねるなかで、カミや祖霊からの請求によるシラシをカンとって(正しく反応して)悟る能力がみがかれていくことになる。

〔次回 1月4日|タキウクシ その3〕

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり

カテゴリー: ユタ | タグ: |

スポンサーリンク