此岸(しがん)と彼岸(ひがん) その1

春分の日(旧暦の3月21日前後)と秋分の日(同9月23日前後)を中日として3日前を「彼岸入り」、3日後を「彼岸明け」といい、その間の7日間に営まれる祖先祭祀が「春の彼岸」と「秋の彼岸」である。

本土より流入した彼岸祭りでは、お墓参りをして墓前祭として営まれていたのだが、いつの間にか家庭内の行事のみと変質したようだ。
彼岸とは、仏教からきたことばの一つで、現世での煩わしいことや悩みごと(煩悩)ら解放されて自由(解脱)になり、明るく幸福な世界に至る(彼岸に到る)という意味である。

現世と来世との境界を皮にたとえ、悩み苦しみの多い現世を「此岸」(皮のこちら側)とよび、明るく幸福にみちた理想的な来世を「彼岸」(皮のむこう側)とよぶところからきている。

〔次回 1月4日|此岸(しがん)と彼岸(ひがん) その2〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

カテゴリー: 沖縄の年中行事 |

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