ンニアギ(棟上げ)

工事中の吉日を選んで、満潮にむかう時刻を見はからって行われる。
棟木に棟札(紫微鑾賀)を打ちつけ、それに紅白の紙(布でも)で包んだ米と塩を両はしに、真ん中に木炭をコンブで巻いたものを吊り下げる。米は赤い紙で塩は白い紙で包む。

ヒジュルウコー(白紙にタヒラを置く)、酒、花米、ごちそうをそなえ、工事中の安全と望み通りの家が完成することと、家族の健康と家の繁栄を祈願する。
家づくりの節目という意味もこめて、家主が関係者に祝い酒と赤飯、吸いもの、イリチャー、酢のものなどのごちそうをふるまう。

この儀礼はコンクリート住宅が多くなった現在でも、スラブ打ちの際におこなわれているようだが、木造住宅が減ってくるにしたがい簡素化されるようになったようだ。

〔次回 4月18日|紫微鑾賀〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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