シーミー

現在、最大の墓前祭といえば、草木がすっかり芽吹き、晴天の続く日中は夏を思わせるような暑さになる清明の節入りから2~3週間の間に営まれる「シーミー」であろう。

墓前祭とは、墓まで出向いて供物を献じ、祖霊を偲び供養すること。
近世(1609年以降)に入り、中国から「清明祭」が伝えられると、士族層がそれを受け入れ、一門の行事とするようになる。

明治の廃藩置県によって沖縄県が設置(1879年)され、身分制度がなくなると、士族の風俗・習慣が一般の人びとの間にも広まるようになり、清明祭も沖縄全島域で営まれるようになる。
今では春の風物詩ともなったシーミーは、盆・正月と並んで盛大な行事となっている。

〔完結〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳 絵でみる 御願365日

カテゴリー: 沖縄の年中行事 | タグ: , |

スポンサーリンク