タグ別アーカイブ: ウグヮンマーイ

ユタは学習するのか

カミダーリ状態に入った者は、盛んにユタヌヤー通いをする。 そしてユタやウグヮンサーをともなって沖縄中の拝所に御願を入れる。いわゆる「ウグヮンマーイ」(拝所巡拝)をするのである。それは、ユタになるための一種の修行ともなれば、実践をともなった学習ともなる。そのことを世人はしばしば「ユタの学校」などとヤユする。 こうした経験が、将来ユタとなって依頼者の求めに応じてハンジ(判示・判断)を出す際の大きな力となっていることは間違いない。実践を通して学習しているわけだ。 しかし、ユタの多くはこうした学習を認め … 続きを読む

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シジタダシとウグヮンマーイ その2

祖先系譜をたどるなかで、私生児あつかいされた7代目の祖先のことや何らかの理由で供養されていない6代目の祖先のことなど具体的な話を聞かされても、依頼者にそれを確認するすべはないというのが本当のところだろう。 さらにそのうえに、何百年も前の時代のことが現在の自分のかかえている問題とつながっていると指摘されても、にわかに信じ難い気持ちになるのは、これまた当然のことである。 しかし、ユタのハンジでは、私生児あつかいを受けた祖先を本来の地位にもどして供養しろとか、供養されていない祖先の霊(遺骨)をさぐり当 … 続きを読む

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7 「カミダーリと学習」

カミダーリ状態になった者は、さかんにユタヌヤー(ユタの家)通いをするようになる。そして、ユタやウグヮンサー(御願を専門とする人、御願に手なれた人のこと)をともなって沖縄中の拝所に御願を入れる。いわゆる「ウグヮンマーイ」を始めるわけだ。 ウグヮンマーイこそ、ユタになるための修行の一つであり、実践をともなった学習期間ともなる。よく「ユタの学校がある」などといううわさ話を耳にすることがあると思うが、じつはこの学習期間のことを「ユタの学校」などと形容したりするのである。 こうした実践をともなった学習は、 … 続きを読む

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沖縄の聖地と拝所

季節を問わず、ところかまわず、地べたにごちそうをひろげ、祈りをささげる人の姿が見られるのが、沖縄風景の一コマである。 開びゃく神話にも登場する聖地を巡拝するウグヮンマーイもあれば、それぞれの親族一門が祖先ゆかりの地を巡拝するウグヮンマーイもあり、さらには現世ごりやくを願って巡拝するウグヮンマーイもある。 明けても暮れても気がつけば「ウグヮン」(御願)ということにもなりかねない。 本土の寺社参りのように、さい銭箱にひょいと小銭を投げ入れ、願いごとをすればよいという簡単なことではない。 ウグヮンドゥ … 続きを読む

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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