タグ別アーカイブ: 大慶山権現
大慶山権現 その2
縁起は、前回述べた通りで霊地とされた大慶山に因んで、当初は「大慶山権現」と呼称されたようだ。 お宮、本殿、拝殿、祭場からなり、本殿は今次大戦で米軍の砲弾により倒壊した。1972年(昭和47)、本殿の復元工事が行われた。 岩と岩を結ぶ独特の燈道(石造階段)は、県文化財に指定される貴重なものである。一般に「子方の神」(ニーヌファーの神、事始めの神)、学業、技芸成就、ヤハンメー(縁結び)、子孫繁栄の神として信仰されている。祭神は熊野三神。 文化財指定ということもあって、参拝者にまじって観光客の姿も見ら … 続きを読む
参考書籍:沖縄の聖地
大慶山権現 その1
末吉公園の一隅に石づくりのアーチ門と岩と岩を結ぶ磴道が昔日の面影を偲ばせてくれる「大慶山権現」(現末吉宮)がある。 臨済宗の僧鶴翁(かくおう)が大慶山(末吉山)に熊野権現を勧請したのが始まりだとされている。 鶴翁和尚は、本土修行中に熊野権現を崇拝し、参詣することを誓い約束した。帰国後、熊野参詣を国王に願い出たが許されなかった。 あるとき、夢の中に熊野権現があらわれ、そのお告げによって霊地(大慶山)のあることを知る。そのことを国王に言上すると、国王もまた同じ霊夢があったという。そこで霊地に宮社を創 … 続きを読む
参考書籍:沖縄の聖地