タグ別アーカイブ: シラシグトゥ

タタリとシラシ その2

サーダカンマリであることに気づかない者、気づいてもそのことを否定したり、あるいは気づかないふりをしている者に知らせるためにカミダーリ状態にするというわけだ。それがカミや祖霊などからの「シラシ」とよばれるケースである。 当初は否定したり気づかないふりをしても、ヒチアテのためにユタ通いをしているうちについには観念してカミダーリであることを認めてしまう。そして、次なる行動として、自分に「シラシグトゥ」をしたカミや祖霊の正体をつきとめようとする。 このカミや祖霊こそが、当人にとって生涯の守護霊(守護神) … 続きを読む

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり

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ユタの行う屋敷の御願 その2

屋敷の荒れというのは、土地や屋敷から霊障(サワリ)がおこり、それがヨゴされる(汚れる)ことをいう。 その判断は、言うまでもないことだが、ユタのハンジによって出される。屋敷の御願をすることによって、土地や屋敷が清められ、霊の怒りがしずめられる(霊障が取り除かれる)というわけだ。 家族の運勢のことを「フシ」(フシウンとも)というが、ユタのハンジによって、フシウンが衰退(おとろえ弱くなること)していると出た場合は、フシウンを強化する御願の一つとして「屋敷の御願」が行われる。 また沖縄では古くから、夢は … 続きを読む

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13 「チヂガミの正体」

夢の中や幻覚に白髪の老人があらわれて、「シラシグトゥ」(知らせ)や「サシズ」(指令)をしたり、拝所などを連れ回したりする話は、カミダーリ状態に入った者の共通項のようである。 チヂガミの典型として登場する白髪の老人だが、実際には白装束を見にまとった男女、身分の高い人物、亡くなった祖先等々、さまざまな人物が登場するようだ。それに加えて、龍宮神、観世音菩薩、十二支の神など、まとめてカミと称されるカミガミも登場するという。 ユタが「チヂガミ」とよぶ守護霊(神)の正体こそ、これらの登場人物やカミガミをいう … 続きを読む

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