タグ別アーカイブ: ジールシンチ

マンサンとヒヌカン

マンサンは赤ちゃんが無事に生まれたことを感謝し、健康に育ちますようにという願いを込めて、ヒヌカン・トートーメーに祈願する儀礼である。 6日マンサンあるいは7日マンサンということばが残っているように、かっては多くの地域で出産後6〜7日目に「ジールシンチ」という儀礼をおこない、その晩に「マンサンユーエー」をおこなっていた。 マンサンは「儀礼の終了を意味する仏教用語の満散」のことで、ユーエーは産の終わりを告げるスージ(祝儀)を意味する。 まずはじめに、ヒヌカンに酒・花米・ウチャワキをおそなえし、線香を … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

カテゴリー: ヒヌカン | タグ: , |

マンサン(満散、満産)

今日ではすっかり消えた習俗になってしまった「ジールシンチ」(産室から退室する儀礼)をすませた日の夕方、お産の終わりを意味する「マンサン」とよばれる儀礼が待っていた。 マンサンにはヒヌカンとトートーメーへのウグヮンはかかせないものである。 まず、ヒヌカンに酒と花米、それにチャワキ程度のごちそうをそなえ、線香タヒラ半(12本・3本)をあげて、赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝と健康に育ちますようにという願いを込めて祈る。 ついで、トートーメーにも酒とごちそうをそなえ、線香タヒラ(12本)をあげて祈 … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

カテゴリー: 人生儀礼 | タグ: , , |

第6回 ジールシンチ(地炉退き)

ジールシンチのときに、ヒヌカンへのウグヮンをするさいに「ジールの灰に塩をまぜる」(南城市知念)、「両手でジールの灰をすくって台所のカマドの灰にまぜる」(今帰仁村)などの習俗があった。 また、ジールにくべる薪としては火持ちがいいということで、カジュマルやチャーギ(イヌマキ)など用いられた。 ジールの火をおこすときは、イヌマキの葉を燃やすことになっていた。イヌマキの木目はきれいだから、きれいな肌の子に育つようにという願いをこめたからだという。

参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳

カテゴリー: しきたり万華鏡 | タグ: , |