タグ別アーカイブ: チャッチウシクミ
長男が外国や本土で暮らしている場合
現代社会では、長男といえど必ずしも両親と生活を共にするとは限らない。トートーメーの継承者が沖縄以外、他府県はもちろんのこと、外国に生活の場を求めるのは珍しいことでもない。こうしたケースでは、いずれ遅かれ早かれトートーメーの継承問題につき当たる。 トートーメーを継ぐために沖縄にもどってくるか、さもなければトートーメーを移すか、二者択一を迫られる。 トートーメー祭祀を優先的に考えるならば、生活の場を沖縄に移すことになるだろうし、現在の生活を優先させるということになればトートーメーを移すことになるだろ … 続きを読む
長男が未婚のまま亡くなった場合
二つのケースを想定して考えていくことにする。すなわち、死亡した年齢が7歳未満であるか否かということである。 伝統的な風習としては、7歳未満で亡くなった場合は、イーフェーを仕立てないで祖霊といっしょにウコールで祀る。主たる理由としては、7歳未満の幼児は「カミ的存在」と見なされるからである。イーフェーを仕立てて祀る必要はないという考え方が成り立つわけだ。 従って、トートーメーの継承にかかわるタブー(チョーデーカサバイ、チャッチウシクミ)からは解放されることになる。 7歳以上で亡くなった場合は、当然の … 続きを読む