タグ別アーカイブ: ニライ・カナイ

与那のクヮッナシガマ

新与那トンネル(国頭村与那)を辺戸岬方面にむけて脱け出た直の左側海岸沿いになだれ落ちるようにせり出した山すその岩かげに、小さなコンクリートづくりの祠が建っている。小さな祠である。 その祠の中にウコールが安置されている。 海に浮かんでいた霊石をビジュルとして祀ったと伝えられているが、その霊石もいつの間にか消失してしまったらしい。霊石がなくとも霊験あらたかであることには変わりはないようで、遠方より「子授け祈願」に訪れる人が散見されるパワースポットとなっているようだ。 なお、旧暦4月のアブシバレーには … 続きを読む

参考書籍:沖縄の聖地

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パワースポット ガマ

沖縄には「ガマ」と呼称されている洞くつが無数にある。その中には、精霊みなぎる霊地「ニライ・カナイ」へ通じていると信じられてきたガマも少なくない。 このようなガマは、人びとの願いを叶えてくれる祈願の対象とされてきた。人びとは子が授かることを願い、ヒャクハタチ(百二十歳)の長寿、家内安全を祈願する場として祈りを捧げてきた。 ガマは霊験あらたかな聖地(霊地)として人びとの厚い信仰をあつめてきたのである。 ガマの一つに「クヮッナシガマ」(子授けガマ)と呼称される洞くつが沖縄各地に点在している。文字通り「 … 続きを読む

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沖縄のパワースポット

沖縄には霊験あらたかなる聖地として今日でもなお、人びとの信仰を集める拝所が数多く点在している。今流にいえば「パワースポット」ということになるだろう。 「ユタグトゥ」が終了し、今回より「沖縄のパワースポット」を週1のペースで紹介していくことにする。 沖縄のパワースポットの淵源は「ニライ・カナイ」である。ニライ・カナイに対する解釈はさまざまであり、定説を見ていないが精霊みなぎる霊所であることには異論はない。 次回からは、そのニライ・カナイに通じていると信じられている「ガマ」と呼称される洞くつのパワー … 続きを読む

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第12回目 沖縄の伝統的な吉方位と凶方位

かつての中山王宮であった浦添グスクから見て「辰(たつ)の方位」の洋上に、聖地とされる「久高島」がある。 そして、同じ「巳(み)の方位」には、これまた聖地とされる「与那古(ヨナグ)浜」がある。 両聖地ともにかつての王権祭祀の祭場として知られ、現在の沖縄人にとってもなじみ深いところである。 私たちの祖先は、この二つの聖地のある「辰巳(たつみ)の方位」をニライ・カナイの神いますところとして「吉方位」と考え、それとは反対の「戌亥(いぬい)の方位」を「凶方位」としたのである。 人びとに豊穣をもたらしてくれ … 続きを読む

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