タグ別アーカイブ: ヒーゲーシ

屋根獅子の見すえているもの

年代の古い屋根獅子(今でも古い瓦葺きに見られる)は、目をカッと見開いて恐い形相をしたデザインがほとんどである。「ケーシ」(返し)として殺気ある方向にむけられているのがふつうだ。 従って、屋根獅子が屋根の上から見すえているのは、家・屋敷そしてそこに住む家族に災難をもたらすと考えられていた悪鬼・悪霊など邪悪なものであった。ふりかかる邪悪なものと対峙する屋根獅子が、それらに負けない迫力ある表情をしているのは当然のことだと言えよう。 ところが設置する家がふえるにしたがい、「ヒーゲーシ」や「ヤナカジゲーシ … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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ヒーゲーシから守り神へ

村獅子の先がけとなったのは「富盛の大彫石獅子」(旧東風平)、「照屋の石彫獅子」(糸満)、「南風原区の石彫魔除石獅子」(旧大里)の三体だとされている。 富盛の大彫石獅子と照屋の石彫獅子はともに「ヒーゲーシ」や魔よけが目的で設置されたものだということが分かる。しかし、村によっては最高所をわざわざ選んで石獅子を設置したところや複数の石獅子(3体以上も)を設置したところもある。 最高所に設置した石獅子は「ヒーゲーシ」よりむしろ、村内のすべてに目が行き届き、邪悪なものから村人を守護する、いわば「守り神」と … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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