タグ別アーカイブ: ヤナカジゲーシ

屋根獅子の見すえているもの

年代の古い屋根獅子(今でも古い瓦葺きに見られる)は、目をカッと見開いて恐い形相をしたデザインがほとんどである。「ケーシ」(返し)として殺気ある方向にむけられているのがふつうだ。 従って、屋根獅子が屋根の上から見すえているのは、家・屋敷そしてそこに住む家族に災難をもたらすと考えられていた悪鬼・悪霊など邪悪なものであった。ふりかかる邪悪なものと対峙する屋根獅子が、それらに負けない迫力ある表情をしているのは当然のことだと言えよう。 ところが設置する家がふえるにしたがい、「ヒーゲーシ」や「ヤナカジゲーシ … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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おもしろ石敢當 その5 文字のない石敢當

古来より沖縄には道のつき当たるところはよくないところとされてきた。  「ヤナカジ・シタナカジ」と表現される悪鬼や悪霊、妖怪どもは、道を直進して、そのつき当たるところにたむろすると考えられてきたのである。行き場を失ったこれらの悪い気がただよいよどむところは、当然のことよくないところとされてきたわけだ。 このような場所は「ヤナカジゲーシ」(悪風返し)をする必要があるとされてきた。そのヤナカジゲーシの役目を果たしたのが、当初は文字のない自然石であった。その名残りをとどめているのが「文字のない石敢當」と … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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石敢當のルーツ

沖縄では、「ヤナカジ・シタナカジ」とよばれる悪霊や悪鬼、妖怪どもは道を直進してやってきて、その突き当たるところでたむろすると考えられている。 このような場所でたむろするヤナカジ・シタナカジを追い出さなければ、いずれ屋敷の中に入り込み災厄をもたらしてしまう。それだから「ヤナカジゲーシ」とよばれる「悪風返し」をする必要があるわけだ。 ヤナカジゲーシの役目を果たしたのが、はじめは文字の刻まれていない自然の石であった。数は少なくなったとはいえ、このような自然の石が見られる理由でもある。 自然の石に、ある … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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