タグ別アーカイブ: ユタコーヤー

ユタコーヤーになる人 その2

初心者のユタ買いには経験者の同伴が必要だという。同伴した経験者の分かりやすい説明、必要に応じたアドバイスがなければ、ユタのハンジを正しく解釈することはできないということだ。 経験者を伴っているとはいえ、当事者としてユタと接触することはユタ及びユタ社会を知る絶好の機会となる。そして、2回、3回と買いを重ねていくうちに、ユタへの処し方を身につけていくと同時に、じょじょにユタ買いに対する抵抗感がうすらいでいく。 やがて、ユタクトゥバを理解できるようになり、ユタの言うところのカンをとる要領も覚え、ハンジ … 続きを読む

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ユタコーヤーになる人 その1

ほとんどが、回りの人に勧められるままに、母や姑、それに親戚のおばさんなどの身内に連れられてユタヌヤー(ユタの家)を訪ねて、ユタコーヤーの第一歩を踏み出すようだ。 従って、はじめから単独でユタヌヤーを訪ねる人はめったに見られない。それだから、ユタ買いの経験のある者が同伴するということになる。 ユタにどう対応していいか分からないということもあるのだが、初心者がいきなりユタクトゥバ(特有の言い回し)を耳にしても、その真意を理解することが困難だからである。 それに、ユタ社会の観念(カミや祖霊に対する考え … 続きを読む

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ユタコーヤー きっかけその1

ユタの中には「結婚した女性の7〜8割はユタ買いの経験がある」と豪語する者もいる。 その通りだとすれば、沖縄の主婦の大多数がユタコーヤーということになる。 実際はそれほどではないにしても、何らかの形でユタと関わりをもった経験のある主婦は、想像をはるかに超えて多いということになる。 ユタ買いを公言してはばからない人はごくごく少数のはずだから、実数を把握することは不可能といえる。それでも、自分の身の回りで理由はどうであれ、ユタとの関わりをもった親戚縁者は多いと思う。 はじめてユタヌヤーを訪れる年齢は、 … 続きを読む

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ユタ発生の謎その1

ふって湧いたように巻き起こり、知らず知らずのうちに沙汰止みになってしまうのが「ユタ論争」だ。 肯定派も否定派も、傍観しているだけの人も、こぞって「沖縄社会からユタはなくならない」という一点では意見は一致する。 この奇妙な現象は、今日でも変わらない。 困ったときの神頼み、当たるも八卦当たらぬも八卦程度の軽い気持ちならいざ知らず、ユタコーヤーの多くはもっと切実で深刻な問題をかかえているのがふつうである。 時として起こるユタコーヤーをも巻き込んだ騒動は、社会的関心をよび、大きな論争に発展するのだが、そ … 続きを読む

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり

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第2回目 「ユタヌヤー」(ユタの家)

世事に長けて、雑多な知識を有し、何事にも対処できる人のことを「よろず屋」といい、漢字で「万屋」と書く。 ユタコーヤー(依頼者)にとって、ユタヌヤーは一種のよろず屋的な存在でもあると同時に、最後の救いを求めてかけ込むいわば「かけこみ寺」のようなものでもある。 それだから、ユタコーヤーのこのような心理を巧みに利用し、金儲けに走るあくどいユタも存在し、その言動に惑わされてとんでもないトラブルに巻き込まれる事例が散見されるわけだ。 言うまでもないことだが、ユタグトゥには代価(お金)が支払われる。いわばれ … 続きを読む

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33 「チヂアキの確認」

シジタダシを行い、タキウクシとよばれるウグヮンマーイを実践し、ハンジによるチヂアワセを重ねるなかで、あまたいるカミガミや何世代にもわたる祖霊の中から、例えば「リュウグシン」(竜宮神)とか「ウタキガミ」(御嶽の神)、あるいは「四代目の祖先」というように、自分のチヂガミとなるカミや祖霊が特定される。 そして、特定されたチヂガミに生涯にわたって服従の誓いをする代償として、ハンジを出すときに必要な霊感をかけてもらい、必要でないときには霊感をはずすことができるようになるとされている。 ここではじめて、心身 … 続きを読む

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