タグ別アーカイブ: ユミンケー

ムクイリ

当日の適当な時間(縁起上満潮時とする地域が多い)にムーク(婿)一行が嫁家へ行く。嫁家に着くとムークジョーイ(付添人)の介添えで酒を盃につぎそれを花嫁の両親に献杯して挨拶をかわす。 その後、火の神に報告(当家の婿となったことを)し、その守護を祈願する。同じように祖霊にも祈願する。 接待をうけて帰着するときに、持参してきたビンシーの酒と水を空にし、当家(嫁家)の酒と水を新しく入れて持ち帰る。持ち帰った水は、その後の「ミジムイ」の儀式に使用する。 それがすむと、嫁迎え(ユミンケー)の儀式が待っている。 … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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ニービチとヒヌカン その3

ムクイリをすませるとつぎなる儀礼は「ユミンケー」となる。 ユミゾーイアンマーとよばれる女性二人、男性二人、提灯持ち二人、ビンシー持ち一人の計七人で嫁家へむかう。ムクイリと同様の接待を受けて一応の儀礼をすませた後、頃合いを見計らって提灯持ちのひとりが「いい頃合いになりましたので、ご案内致します」という言上を三回繰り返して、花嫁を男性家へ案内する。 ユミゾーイ一行が花嫁を案内してくると「いーりみせーびり」と三回唱えて花嫁を家へ招き入れる。 花嫁はまず、花婿の家のヒヌカンに今日から当家の嫁になったこと … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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ニービチとヒヌカン その2

サキムイで話がうまくまとまると、つぎなる儀礼「クファンムイ」へすすむ。クファンムイとは、嫁方の親戚への挨拶や披露のことで、婚姻が認知されることを意味する。今でいうところの「結納」ということになろう。 男家から女家へごちそうを持参して出向き、盃事ののちに酒宴をはる。クファンムイをすませた男女は、周囲から夫婦とみなされた。その日より、昼間は別にして夜ともなれば男性が女性宅に通う。それが「通い婚」と称されるもので、女性宅に通うことを「妻問い」という。 ただ士族層ではこうした通い婚の風習はなく、「ムクイ … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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