タグ別アーカイブ: 別れ遊び
死者との別れ遊び
戦前まで多くの地域で死者との「別れ遊び」という風習が残っていた。特に若い者が亡くなった場合、仲間たちが死者を慰めるために墓まで出向いて死者とともに遊んだ。 日が暮れるのを待って集まり酒を酌み交わし、三線を弾き鳴らして歌をうたう。生前、遊び好きだった者の場合は、墓内から棺桶を出して遊びの仲間に加えたという。そのため、納棺を済ませても、その間は墓口の目塗りはしなかったという。 現世での生者と死者の最後の交流ということになるのだろうが、火葬が一般的になった以降、こうした風習もすっかり影をひそめてしまっ … 続きを読む
第30回 ニービチ(結婚)1
ニービチの前に、未婚の友だちとお別れするパーティーを開く風習があった。 明治のころまでは浜に出て最後の毛遊び(モーアシビ)をしたようだが、大正時代になると、男は男性の友人を、女は女性の友人を自宅に招いて夜更けまで語り明かすようになる。これを「別れ遊び」といった。 〔次回 8月22日|第31回 ウマザキ(馬酒)〕
参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳