タグ別アーカイブ: 泰山

味わい深い石敢當 その3

中国から久米村に伝えられた石敢當造立の習俗をいち早く取り入れたとされる首里には、新旧おりまぜた石敢當が数多く見られる。 旧松山御殿(首里桃原)の石垣塀の一角にきっちりはめ込まれた石敢當がある。中央正面を除いてはツル草におおわれ、文字の判読もままならないが、上部に記号らしきものが刻まれ、中央に三文字(右字)が彫られている。刻字は書家としても知られた尚順(尚泰王の四男)の筆になるものだということだが、堂々たる筆跡は今なお味わい深い。 首里当蔵の民家のT字路になっている角に、高さ1m強もある堂々とした … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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味わい深い石敢當 その1

名護市汀間の一軒の民家に、堂々たる石づくりの古い石敢當が二基立てられている。 ともに、石の頭の部分を角丸に仕上げた高さ1m強もあるりっぱなものだ。上に「泰山」と横書きに刻み、その下にケイ線を引き、正面中央に「石敢當」と彫り刻まれている。 同じ汀間の民家の四辻の角に、一見無字の石敢當と見える石碑が立っている。 付近では「無字の石敢當」だろうと言われてきたようだが、どうやら風化がすすんで、文字の確認が難しいほど摩滅したのが原因であろう。 もう一つ、汀間集落の路傍にやや変形のサンゴ石灰岩の石敢當がある … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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