第20回 トゥシビー(生まれ年)2

厄年だとする意識がうすらぎ、長寿の祝いという面が強調されるようになったのは、61歳(還暦)以上のトゥシビーで、それよりも前のトゥシビーは、すべてにおいて控えめに行動し、忌み慎むのが本来の姿であったという。 〔次回 6月13日|第21回 トゥシビー(生まれ年)3〕

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第19回 厄年(やくどし)

沖縄では「トゥシビー」にあたる年齢は、もともと「厄年」とする考え方があり、災厄からまぬがれるようにと願立てをした。 ほんどでは、陰陽道(おんみょうどう)で災厄にあいやすいとされる年齢を、男は25歳と42歳、女は19歳と33歳(いずれも数え年)とし、その年を「厄年」とした。そして、男女ともに厄年の前後を前厄(まえやく)、後厄(あとやく)として忌み慎む風習があった。

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第18回 成人儀礼の一つ「ハジチ」

ハジチ(針突き入れ墨)は本来、一人前の女になったことを示す成人儀礼の一つだとされていたといわれている。 ところが、明治のはじめごろまでは、7歳ころに最初のハジチを入れ、本格的な文様を入れたハジチは16歳に開始し、婚約直前に完成することになっていた(『沖縄の祭祀と信仰』平敷令治)という。 薩摩の侵攻以後、沖縄女性が薩摩につれてゆかれるのをさけるためハジチをするとか、入れ墨をした手が遭難しかけた船をささえたために難を逃れたという故事に由来してハジチの風習が生まれたという伝承がある。 またハジチをしな … 続きを読む

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第17回 トゥシビー(生まれ年)1

沖縄では、男女を問わないで13歳・25歳・37歳・49歳・61歳・73歳・85歳・97歳を厄年と考え、その当り年にはカミの保護によって厄年を切りぬけていくウグヮン(御願)をやった。 〔次回 5月23日|第18回 成人儀礼の一つ「ハジチ」〕

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第16回 ジューサンユーエー

昭和の初めころまで、男の子は十三歳(数え)の日から「サナジ」(ふんどし)をつけた。女の子も一般的には「メーチャー」をつけた。 メーチャーは越中ふんどしとほぼ似た形をしているが、布を前からくぐらせて後ろで横ひもで結ぶ。

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第15回 元服(げんぷく)

昔の男子の成人の儀礼を「元服」という。髪形・服装をおとなの姿に変え、冠をつけ、幼名をあらためた。 沖縄でもかっては、男子が15歳(数え年)になると、カタカシラといって、おとなの髪を結った。服装もそれまでの赤い着物や大柄のものから、柄の小さいものや角帯をしめるようになった。ジューサンユーエーも成人儀礼の意味がふくまれていたとされている。 〔次回 5月9日|第16回 ジューサンユーエー〕

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第14回 タンカーユーエー

首里あたりではタンカーユーエーの日に、三升、または五升の米で同じ大きさの鏡餅を二個つくり、座敷に飾った。鏡餅は紅白でもよいし、白だけでもよいとされていた。地方によっては、タンカーユーエーの日にはじめて「タンカージン」とよばれる手織り仕立ての着物を着せるならわしがあった。 〔次回 5月2日|第15回 元服(げんぷく)〕

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第13回 タンカー占い

満一歳の誕生日をむかえた赤ちゃんの将来を占うことを「タンカー占い」という。 親戚縁者や知人を招いてスージ(祝い)をする風潮はやや変化し、もっぱら身内だけのお祝いとなった現在でも、昔ながらの「タンカー占い」はおこなう人が多い。沖縄のタンカー占いとそっくりの占いが台湾の漢人社会でもおこなわれているという。タンカー占いは那覇の久米村の帰化人からひろまったとされている。 〔次回 4月25日|第14回 タンカーユーエー〕

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第12回 ククヌカン(生後九ヵ月と九日目の儀礼)

ふつう離乳開始の日を「ククヌカン」というのだが、その日に特別の儀礼をおこなうようになったのは首里だとされている。それが地方にまでおよぶようになったようだ。地方ではゆでたタコの足をしゃぶらせたという地域が多いのだが、貝の肉を焼いてしゃぶらせるところもあったようである。 〔次回 4月18日|第13回 タンカー占い〕

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第11回 マースデー

マースデーをあげるときに、首里・那覇では男の子には「ジュリガネー」(女郎を買う金)、女の子には「マースデーカミラヤー」と声をかけた。 北部地方では「ヒャークニゲー」(百歳の願い)だよ、と声をかけた。なお、マースデーの相場は、昭和の初めころまでは1銭から2銭程度であったという。 〔次回 4月11日|第12回 ククヌカン(生後九ヵ月と九日目の儀礼)〕

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