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沖縄人の考える 琉球の神々 その3
祖先が年忌や重ねた世代の数によって神格化(神さまの地位)し、祖先神(ウヤファーフジ)としてまつられる神。いわゆる祖先神である。 ただ、沖縄では人が死ぬと数週間で神になるとされる地域と、七代を経て神となるとする地域があり、神格化する年数や世代数にちがいがある。 もっとも多いのが三十三年忌(ウワイスーコー)を経て神となるとされる地域である。仏教の影響が大きいのだろうか。 祖先神となった祖霊は個性(特定の人物を示すこと)は消滅してしまうのが一般的だとされている。したがって、ウワイスーコーを経たウヤファ … 続きを読む
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シンプルに考えよう
御願というものは、「ウヤファーフジ(祖霊)や身の回りに宿る神々に手をすり合わせて祈る沖縄人の素朴な信仰心のあらわれ」であり、形式にこだわらない「心からの祈り」であったはずだ。 このことは「ミーマンティ ウタビミソーリ」(見守ってください)と、乞い願う主婦の祈る姿にみごとに映し出されているといえよう。 我々沖縄人の信仰する神々は、ご説ごもっともな教えをたれることはないし、ウヤファーフジは人間の功徳をあれやこれやと説き明かすこともしない。ひたすら祈れば、耳をそば立ててひたすらに聞いてくれるだけだ。 … 続きを読む
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ウグヮンとユタ
ウヤファーフジ(祖先・祖霊)への供養を忘れたり、怠ったり、あるいは誤ったりすると祖霊の怒りをかい、クヮッウマガ(子孫)によくないことが起こる。供養を手厚くするか否か、誤りなく執り行うか否かは、残された子孫の幸・不幸に直接的にかかわる。 こうした考え方は、ユタ社会のみならず、沖縄社会全体に幅広く受け入れられている観念である。 それだから、主婦にとって祖先供養をとどこおりなく執り行うことは、何よりも重要なことだとされている。裏を返せば主婦にとっても常に頭を悩ます問題ともいえる。その原因の一つとなって … 続きを読む
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