タンカー占い

タンカー占いは、ふつう二番座とよばれる仏間で、タンカースージにはせ参じてくれた人びとの見守るなかでおこなわれる。
招来を占う小道具(そろばん、赤飯、本、金、ハサミ等々7品目)を並べておき、赤ちゃんが最初に手にする小道具によって、その子の招来を占う。男女によって並べる小道具にちがいも見られるようだ。

ちなみに、「そろばん」に手を出せば「サンミンジョージ」(計算のうまい人)となって商売人になり、本をとれば「ディキヤー」(勉強のよくできる)になって末は学者になれる、というわけだ。

女の子が「ハサミ」を手に取れば、裁縫のうまい人となり、良妻賢母になれると喜ばれた。
タンカースージに集まった人は、ヤンヤとはやしながら赤ちゃんが最初に何を手にするかを見守った。
何を取るにしても、その子の将来を祝福し、すこやかな成長を願うことには変わりはない。

〔次回 7月30日|妊娠祈願〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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