ユタコーヤーになる人 その1

ほとんどが、回りの人に勧められるままに、母や姑、それに親戚のおばさんなどの身内に連れられてユタヌヤー(ユタの家)を訪ねて、ユタコーヤーの第一歩を踏み出すようだ。
従って、はじめから単独でユタヌヤーを訪ねる人はめったに見られない。それだから、ユタ買いの経験のある者が同伴するということになる。

ユタにどう対応していいか分からないということもあるのだが、初心者がいきなりユタクトゥバ(特有の言い回し)を耳にしても、その真意を理解することが困難だからである。
それに、ユタ社会の観念(カミや祖霊に対する考え方)に全く無知なものがユタのハンジ(判示=判断)を取っても、チンプンカンプンでどう対処していいのか判断がつかないということもある。

他方ユタの多くも、初心者が単独でユタ買いをすることを歓迎しない。ユタは自分の出すハンジを依頼者が要領よくカンとってくれることを期待するのだが、初心者にとっては生やさしいことではない。
うまくカンとってくれない依頼者を相手にしていると頭痛が起こるという。

〔次回 8月13日|ユタコーヤーになる人 その2〕

参考書籍:

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