与那原の三津武嶽

旧暦の9月9日の「クガニ御願」の際に赤ウブクをおそなえし、三歳未満の子どもたちの健やかな成長を願い、集落で祈願が行われているのが「三津武嶽」である。 現在でも「子宝の神」として尊拝されており、子授けを願う人びとが全島各地からやってきて御願をするという。

伝承によれば、近隣に所在する御殿山(東御廻りの拝所の一つ)で一生を終えた聞得大君が没後に葬られたのが三津武嶽だという。
嶽内にはいくつかの拝所が点在しているが、「子宝の神」として尊拝されているのは、聞得大君が葬られたとされる「墓所」である。

なお、与原公民館の敷地内にある「久葉堂」は、大和の地で身ごもった聞得大君が身をかくして見つかった場所だとされている。三津武嶽へのウトゥシドゥクル(遥拝所)となっている。

〔次回 7月1日|久手堅のビジュルガマ〕

参考書籍:沖縄の聖地

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