北部地方の権現信仰の中心である。公的な史料がないこともあって、いつ、だれによって創建されたのか今日現在でも明らかにされていないが、古くから霊験あらたかな霊場として、多くの人びとに尊崇されてきたようだ。
名護市安和に展開する採石場に隣接したところにある。道路わきから確認できる大きな鳥居をくぐり、灯ろうの建ち並ぶ参道をすすむと、その先に拝殿が見えてくる。拝殿の横をすり抜けると神殿につながり、その背後は柵で囲まれた洞くつ(鍾乳石)となっている。洞くつ内の鍾乳石が霊石とされ、ご神体となっている。
豊作、健康祈願はもとより、旅御願から子育て祈願にご利益があるとされ、全島各地から拝みに訪れている。近年になってパワースポットとしても注目されるようになり、受験シーズンともなれば若い人たちの姿も数多く見られる。
〔次回 9月30日|安富祖のビジュルメー〕
安和の部間権現
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
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