妻問い(通い婚)

クファンムイをすませた夜から、男性は女性宅に寝泊まりするようになり、夫婦の契りを結ぶようになる。以後、男性は昼の間の自家の畑仕事などに精を出し、夜ともなれば女性宅へ通うことになる。これが「妻問い」(つまどい)とよばれる通い婚である。ただし、このような風習は平民特有のもので、士族社会にはない。

妻問い期間は地域によって差があり、短いので半年程度、長いものになると子ども2〜3人できるまでという事例もあったようだ。
このような妻問いの風習も大正の初期ごろになると見られなくなり、農漁村でもニービチを終えた夫婦はすぐさま同居するのが当り前となっていった。

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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