21 「セーズク」

セーズク」とは催促である。
人智の及ばない事象を通して子孫に「シラシ」を発した祖霊は、子孫の供養を要求し、祖霊の正しいまつり方を求めていると解釈される。これを祖霊からの「セーズク」とよんでいる。
こうしたセーズクに応えることによって、祖霊は供養を受けて慰められ、怒りをしずめて子孫の病気を治し、災難を取り除いてくれると信じられているのである。カミダーリ状態の者が、クチアワセのためにとった数多くのハンジを手がかりにして祖霊からの「シラシ」や「セーズク」がどのようなことなのかを確認していく。いわば将来、ユタとしてハンジを出すときの基礎的な知識を習得していくことになるのである。

〔次回 6月13日|22 「シジタダシ」〕

参考書籍:

カテゴリー: ユタになるまで | タグ: |

スポンサーリンク