タキウクシの実践を重ねる中で、カミや祖霊からの請求によるシラシを感じ取って、悟る能力が磨かれていくことになる。
当然、ウグヮンを入れるべき場所や手順、その方法も学んでいくことになる。
ただ問題なのは、自分のよく知って居る父や祖父といった近い世代の祖先ばかりでなく、はるか遠い世代の祖先までさかのぼることになるのだから、必然的にウグヮンを入れる場所は気が遠くなるほど多岐にわたるという。
一人前のユタになった後までも、請求などによるシラシを感じ取ったときは、ユタ自らタキウクシのためのウグヮンに出かけていく。
生涯、ウグヮンは終らないというユタの嘆きも、こうした事情があるからだといえる。
もし、シラシを無視しタキウクシを行わないと、請求が次から次へときて、しまいには心身に不調をきたすとされている。
〔次回 8月15日|30 チヂアキ〕
29 「タキウクシ その2」
参考書籍:
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