マブイグミの儀式

一般的にマブイグミをするときの供物としては、線香、ビンス(酒)、塩、花米などがあり、使用する呪具としてはサンはしごなどがある。そのほかに子どもが身につけていた服、ごちそうなどを用意する。
線香、酒、花米はいろいろな御願の際にも用いられるもので、いわば基本的なウグヮンドーグといえる。

サンは魔よけ呪具の一つで、大小の二種類がある。大きいものはススキやカヤなどの葉っぱを束ねて十字に結んだもの。小さいものはイトバショウの葉をひきさいて十字に結んだもの。サンはマブイを誘い込むときに使用する。
はしごとは、七節の竹、あるいは七つ結びしたひも、橋の模型のことだが、マブイがからだにもどるときにのぼるものだとされている。
服は誘い込んだマブイを包むのに使用し、ごちそうは腹をすかしたマブイに食べさせるためである。

マブイグミはまず、ヒヌカンへ供物をおそなえし、「落としたマブイをもとのからだにつけさせ、健康をとりもどさせてください」と祈願することからはじまる。それにつづく儀礼は、マブイを落とした原因や場所によって異なってくる。

〔次回 7月2日|川で落とした場合〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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