イタコについて

霊魂をよび寄せてその意見を伝え、告げるみこのことで、東北では「イタコ」とよんでいる。
明治の半ばごろまで、死んだ人の霊をよび出す(死口という)みこは、日本各地に存在していたとされている。

盲目であることが条件で、師匠について修行し、神憑け(かみずけ)という儀式を行って一人前になったといわれる。何やら沖縄のユタの修行と似ているような気もする。

現在は、青森県の畏れ(おそれざん)のイタコが全国的に知られている。
目に見えない霊魂の思いを、みこの口を通して聞くことを「口寄せ」(くちよせ)というのだが、沖縄ではユタによってミーグソー(死んで間もない人の霊)のくちよせが行われている。
また、イタコは死者になりきって死後の世界を語るようだが、沖縄のユタでもそういう者が多い。

〔次回 7月2日|ユタの行う屋敷の御願〕

参考書籍:

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