自分の生まれた年と同じ十二支の年を「生まれ年」と称し、その年の旧暦の正月のはじめの十二支の日に「無病息災」をヒヌカンとトートーメーに願い、あわせて祝う風習がある。それを「トゥシビー」(生年祝い)とよんでいる。
生まれ年は12年ごとに回ってくることになるわけだから、数えで13、25、37、49、61、73、85、97歳がトゥシビーということになる。 現在ではめでたいことが強調されるようになり、祝うという意識が強くなったが、本来はその年齢を「厄年」とする考え方があり、災難を無事に切り抜けられるように願立てをし、忌み慎むというのが習わしとなっていた。
従って、生まれ年に墓や家を新築することはご法度になっていたし、結婚式などの祝いごとはさけていたのである。現在でも普請ごとはさけるという考え方が強い。
トゥシビーに親せき縁者、友人などを招いて宴を張るのは、長寿を祝うという面がより強調されるようになった61歳以降の生年祝いからである。
トゥシビー
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