カミダーリ その2

「引きこもり状態になる」・「幻視・幻聴に悩まされる」・「突発的な意識の混濁」・「独り言、彷徨」・「意味不明の言動」等々。
このような異常な心理状態に陥るばかりでなく、腰痛や頭痛、吐き気、出血などといった身体の不調まできたすようになる。そして、食欲不振がつづき徐々に痩せ細っていく。そのうえやっかいなことには、これらの症状は医者にかかっても原因はつきとめられない。従って、医学では治療方法の見つからない「病い」ということになる。

このようなカミダーリ状態になることは、ユタになるための一度は通らなければならないカミから与えられた試練だと受け止められているようだ。一種の通過儀礼ということなのだろう。

ただ、自力だけでこの試練に打ち克つことは困難だとされており、ほとんどの者が先輩ユタの助けを求めることになる。
カミダーリ状態に入った者がほとんど例外なく「ユタ通い」をする所以でもあるわけだ。

〔次回 6月24日|ヒチアテ〕

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり

カテゴリー: ユタ |

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