久高聖地散策

神の島と称されるだけあって、祖霊神アマミキョにかかわる聖地が点在している。上陸したアマミキョが住み着き、ここを拠点として島内を巡視したという伝承をもつカベール(神谷原)。
他の植物に優先する聖木クバが頂点を中心にして御嶽全体にひろがるさまは、まさに神宿る御嶽という趣きを今に伝えている。

ニライカナイより五穀の種子が流れ着いたとされる伊敷浜。まばゆく輝く白砂を切り込むようにゴツゴツとした岩礁が目立つ海岸である。
集落の北側には久高島の先祖とされる百名白樽とその娘の久高ノロが天地の神を祀り、島の繁栄を祈ったと伝わる「久高殿」がある。秘祭イザイホーの祭場の一つともなっている。
民家が軒を接する集落内にあり、久高殿とともに島の重要な祭場となっている外間殿がある。隣接するアサギ家は英祖王統(1260〜1349年)第5代目西威王の生誕地とされている。

〔次回 1月27日|首里森・真玉森〕

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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