摩文仁のイーグシク

健児の塔入口にむかう左手の緑濃い森の中に、草深い広場がある。広場中央に「上城殿」(イーグシクトゥン)と記された祠があり、つき当たりは大岩を背にしてつくられたセメントづくりの祠が建つ拝所となっている。

大岩を背にした拝所は、その昔から「ヤシネーウヤ」として集落の人びとによって崇拝されてきた「摩文仁のイーグシク」である。

旧暦の9月9日には昔通りの「ティラムヌメー」が行われており、多くの人たちが参加している。 特に「ヤシネーウヤ」としての信仰は根強く、生まれた子が病弱で親との相性がよろしくないと判断された場合は、ここ摩文仁のイーグシクを拝んでいるという。
これらのことから、参詣者は全島域に及んでいるようだ。

〔次回 12月16日|座波のビービル〕

参考書籍:沖縄の聖地

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