その他の権現 垣内グンジン その1

本部町山川の山川漁港入口の入口手前に石づくりの階段がある。その石段をのぼりつめた先に「山川垣内権現洞穴遺跡」と刻銘された石碑が建っている。 石碑には、洞くつには人骨が納められ信仰の地となっているが、内部には土器や貝がらなどが堆積していることから、古代人の住居であったと考えられている旨の説明が記されている。 石碑の後方はセメントを敷き均した平場となっており、その奥は高さ2m、奥行き4mほどの鍾乳洞となっている。内奥に3基のウコールが安置されている。 史料に記録はないものの、その昔から人びとの信仰の … 続きを読む

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普天満山権現 その2

民間に伝わる話として、首里の士女が普天満山の洞くつに神隠れしたものというもので、人びとは士女を洞くつの神として崇め、そこに宮を建てた、となっている。 なお、士女の住んでいた屋敷跡が現在でも拝所となっている「桃原のグンジン屋敷」だと伝えられている。 現在は、年1回の例大祭をはじめ、6月と12月の大晦日に開催されている大祓式、9月9日の重陽祭などがおこなわれている。 〔次回 12月22日|その他の権現〕

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普天満山権現

縁起によれば、自分の身を売ってまで夫につくした妻に観音の加護があったという話を伝え聞き、人びとが参詣するようになったと記されている。 洞くつ内に「竜宮神」(ニライカナイの神)や「火の神」など古くから信仰されている琉球の神々を祀ったことにはじまり、その後に熊野権現を合祀したと伝えられている。 洞くつ内へは、社殿横による授与所にて記帳後に、巫女が案内してくれる。勝手に入ることはできない。 洞くつ内に至る小さな階段を下り降りると、右手の岩壁に「ビジュル」と呼称される石体があり、正面中央に奥宮が建ち、そ … 続きを読む

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大慶山権現 その2

縁起は、前回述べた通りで霊地とされた大慶山に因んで、当初は「大慶山権現」と呼称されたようだ。 お宮、本殿、拝殿、祭場からなり、本殿は今次大戦で米軍の砲弾により倒壊した。1972年(昭和47)、本殿の復元工事が行われた。 岩と岩を結ぶ独特の燈道(石造階段)は、県文化財に指定される貴重なものである。一般に「子方の神」(ニーヌファーの神、事始めの神)、学業、技芸成就、ヤハンメー(縁結び)、子孫繁栄の神として信仰されている。祭神は熊野三神。 文化財指定ということもあって、参拝者にまじって観光客の姿も見ら … 続きを読む

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大慶山権現 その1

末吉公園の一隅に石づくりのアーチ門と岩と岩を結ぶ磴道が昔日の面影を偲ばせてくれる「大慶山権現」(現末吉宮)がある。 臨済宗の僧鶴翁(かくおう)が大慶山(末吉山)に熊野権現を勧請したのが始まりだとされている。 鶴翁和尚は、本土修行中に熊野権現を崇拝し、参詣することを誓い約束した。帰国後、熊野参詣を国王に願い出たが許されなかった。 あるとき、夢の中に熊野権現があらわれ、そのお告げによって霊地(大慶山)のあることを知る。そのことを国王に言上すると、国王もまた同じ霊夢があったという。そこで霊地に宮社を創 … 続きを読む

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姑射山権現 その2

姑射山権現に隣接して「神応寺」が建立されていたが、今次大戦で権現(識名宮)の本殿も消失し、神応寺も荒廃し跡地のみが残されていた。 1968年(昭和43)にようやく社殿が再建された。 祭神は熊野三神のほかに伝説上の神である「識名女神」もまつられている。現在、商売繁盛、無病息災、長寿の神として人びとに信仰され、全島各地より参拝する者がたえない。近年、諸願成就を願った絵馬を奉納する人もふえたようだ。 〔次回 11月24日|大慶山権現 その1〕

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姑射山権現 その1

姑射山権現(現識名宮)の建つあたりが無人であったころ、どこからともなく光が発し、天まで届くかのように見えた。ときの大阿母志良礼(高級神女)がその原因を調べてみると、光源は洞くつの中にある石だということが分かった。以来、この石を霊石として人びとが信仰するようになった。 同じ頃、病気で苦しんでいた尚元王(第二尚氏王統五代)の長子・尚康伯が病気平癒を祈願したところ。その祈願が通じて叶い健康をとりもどした。そのお礼として宮を建立した。これが姑射山権現の縁起として伝えられている。 創建当初は山号である「姑 … 続きを読む

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天久山権現 その2

火もないのに香が燃えあがり、「我は熊野権現なり、衆生のご利益のためにあらわれたり、かの女は国家の守護弁財天である」という神のお告げがあったという。 本殿の背後は岩かげにも見える小さな洞くつがあり、末社として権現堂、弁財天堂がある。なお、王府時代は「天久山権現」とよばれていたようだ。 隣接する聖現寺は、通称「天久の寺」ともよばれ、沖縄で初めてキリスト教の伝道活動をしたフランス人宣教師のフォルカードが滞在していたことでもよく知られている。 周年を通して参拝に訪れる人の姿が見られる。 〔次回 11月1 … 続きを読む

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天久山権現 その1

お宮の創建は古く、15世紀の半ば頃だと伝えられている。 銘苅村の翁子という者が、天久野に威厳を正した法師を従えた気品あふれる女人に出会った。翁子は法師に女人は何者かを尋ねた。 法師が言うには「私は森の中腹にある洞くつに住み、女人は森の上に住むがその名を知らない」と。しかし、洞くつの中には人の気配もなくわき水が流れているだけであった。 そのことを伝え聞いた王は、役人に命じて洞くつにむかって香をたむけたところ、香はひとり手に燃え出した。そこで外に社殿を造営した。 これが創建にまつわる縁起である。 〔 … 続きを読む

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沖山権現

那覇港の海中に光り輝くものがあり、よくよく見るとその光は枯木より発せられていた。報告を受けた時の国王は、枯木は霊木であり、岩礁にお宮を建造してご神体としておまつりした。これが創建にまつわる縁起と伝えられている。 航海する者はすべて、沖宮(沖山権現のこと)を参拝してから出港したとされている。創建された当初は沖山権現と呼称されていた。 祭神は、天受久米龍宮王御神、天龍大御神、天久臣乙女王御かみと琉球八社時代の権現三神。 琉球八社の一つとして知られているが、創建年代は不明とされている。 〔次回 10月 … 続きを読む

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