辺野喜のクヮッナシガマ

辺野喜節」で知られる国頭村辺野喜集落を流れる辺野喜川の河口近く(国道58号線沿い)の海岸にポツリと取り残されたような岩山がある。その岩かげにコンクリート造りの祠が建っている。祠の中には香炉が置かれ、その背後に霊石(ビジュル)がまつられている。
辺野喜のクヮッナシガマ」として人びとが祈願に訪れる子授け洞くつである。

かっては、海にむかって細長い洞くつとなっていて、子授けを願う人は、その穴を通して海の彼方の「ニライ・カナイ」へむかって「子宝に恵まれますように」と祈ったという。 道路工事の際に洞くつは破壊されてしまい、かってのイメージはないが、現在でも祠に供物をそなえ「子授け祈願」をする人びとの姿が見られる。

〔次回 2月11日|与那のクヮッナシガマ〕

参考書籍:沖縄の聖地

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