天つぎあまつぎの御嶽 その1

古代祭祀の祭場としてもよく知られているのが、玉城グスク内にある霊地「天つぎあまつぎの御嶽」である。
玉城グスクは。中山英祖王統4代目の玉城王(在位1314〜36年)が拠点とし、グスクの修築拡大を行ったという伝承をもつ古グスクの一つである。

グスクの象徴ともなっている石門と主郭に相当する一の曲輪の石積み、それにわずかばかりの遺構のみが見られるにすぎないが、今なお、古代祭祀の祭場として人びとの信仰が厚い「天つぎあまつぎの御嶽」のあるグスクとして訪れる人も多い。

腰をかがめて石門をくぐるとグスクの主郭である。取っ付きには規模は小さいながらも何やら翼廊を思わせる石畳道がぐるりを取り囲む拝所がある。
拝所には方形の基壇らしきものの上に小ぶりの祠が建ち、石垣で囲まれた岩がある。ここが『琉球国由来記』に見える「天つぎあまつぎの御嶽」である。

〔次回 4月22日|天つぎあまづぎの御嶽 その2〕

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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